出ました!ヘッドInstinct 2013年モデル!!!
2013年モデルの特徴は何と言っても『グラフィンによる最適な重量配分(バランス配分)』です。詳しくは最後に書きますね。
そして、このNewテクノロジーにより 軽いのに打ち負けない!!! というこれまでにないラケットが実現できました。
つまり、 軽いラケットの操作性と、重いラケットの球威を両立 したというすごく魅力的なラケットです。
今までにないすごいラケット!
今回試打したのは270gのInstinct Sと300gのInstinct MPです。この2本は別々のショップから借りたんですが、どちらも僕が最初の試打でした。ということは、ガットも張りたて最高の状態で試打できるってことですね。これはうれしい!
Instinct S(270g)
まずは270gのInstinct Sから。
↑ リンク先は2015年モデル
確かに軽いのに打ち負けない!
ストロークは適度なホールド感があり、かなりスピードも出ます。軽量なので操作性も抜群です。これ、ほんとすごいわ!!!
ただ、、、ストロークは打ち負けないものの、ボレーが少しきつかった。ボレーでは軽量ゆえの頼りなさが見えてきました。特に、余裕が無くて当てるだけになってしまった時は相手のボールに弾かれやすかった。
自分が十分スイングできる状態であれば相手のボールに打ち負けませんが、当てるだけになってしまった時には打ち負ける事が多い様に感じました。
まぁ、このInstinct 2013年モデルの『軽いのに打ち負けない』の仕組みを知ればそれも納得です。詳しくは最後に書きますんで読んでみてくださいね。
Instinct MP(300g)
次は300gのInstinct MPです。
↑ リンク先は2015年モデル
これはすごい!!!まず、ボールのホールドがすごい!ホールド性と言えばSRIXONが最高だと思ってたんですが、もうそれ以上です!!!
特にフォロースルーを少し長く取るようなスイングをした時のボールを包み込む感じは最高でした。 それによって、スピンもかなりかかります。高い弾道で飛んでいき、『アウトするかな』っていうボールもコートに収まってくれます(では引っ掛けてスピンを掛ける様な打ち方ではどうかというと、打球感はかなり硬めでした。押し出すスイングをした時のソフトな打球感とは全然違う。押し出すスイングの方が合いそうなラケットです)
このラケットのホールド感とスピンはほんとににすばらしい!!!
それに、思ったよりスピードも出ます!!ぜひ試してもらいたいラケットです。
買い替えを考えている人にアドバイス
では、前のInstinct MPからの買い替えを考えてる人はどちらを選べばいいのか?
Instinct 2013年モデルはグラフィンによって『軽くても打ち負けない』ラケットになっています。と言う事は、今までよりも軽いラケットを選んでもいいはずなんですが、、、300gのMPの下はいきなり270gのSになってしまうのがもったいない。。。
以前のInstinct MPを使っていた人がInstinct S 2013年モデルを使うのは、使用感が違いすぎるのであまりおすすめできません。SPEEDみたいに15g刻みのモデルがあれば、今までよりも軽いのを使いつつ、球威はそのままっていう選び方ができるんですけどね。。。
ということで、以前のMPを使っていた人には、同じくInstinct MPの方をおすすめします。もしくは、Instinct Sにレッドテープを貼って15gくらい重くするのもいいかも。
同じ様に以前のInstinct Sからの買い替えなら同じくInstinct Sがおすすめです。Instinct Sの下にはInstinct REVという245gのモデルもありますが、25gの差は大きいですからね。こちらもInstinct REVにレッドテープで重量調整するっていうのもいいかもしれません。
↑ リンク先は2015年モデル
この辺りは、実際に打って確かめることをおすすめします。
『グラフィンによる最適な重量配分』とはどういうことなのか?
最後に『グラフィンによる最適な重量配分』について説明しますね。
これまでの市販品ラケットに使われていた素材は硬くて脆いものでした。その為、ボールを打った時に負荷のかかる部分を重点的に強化する必要がありました。それがシャフト部です。
つまり、シャフト部が重くなってしまうんですね。
本当は、パワーと操作性を両立させるためにヘッド部とグリップ部を重くしたいんです。でも、シャフト部を強化しないといけないので、これが難しかった。
そこで『グラフィン』の登場です!グラフィンとは世界で最も強く、最も軽い素材です。グラフィンを使うことで、シャフト部の強度を保ちつつ軽く作ることができます。何と言っても世界で最も強く、最も軽い素材ですから、従来の様にシャフト部を重点的に強化する必要はありません。
シャフト部を軽くできる分、ラケットの機能性に直結するヘッド部とグリップ部に重さを配分することが出来ます。この『最適な重量配分』により、パワーと操作性を両立させることが出来るんです。
つまり、 重さを変えずに、よりスイングしやすく、より強烈なボールが打てるラケットを作ることが可能になる ということです。
これが、軽いのに打ち負けない秘密です。この話、何かに似てますね。そう!プロストックラケットです。
プロストックラケットと言うのはプロ専用のラケットのことです。こちらで紹介してますので見てみてください。
プロストックラケットは、『柔らかく粘りのある素材』を使うことで最適な重量バランスを実現していました。2013年モデルのInstinctは、グラフィンという『すごく硬くて軽い素材』を使うことで、市販品にも関わらずプロストックラケットと同じ様な重量バランスを実現したということらしいです。
テクノロジーの進歩ってうれしいですね! この理屈を分かった上でこの動画を見ると面白いですよ。
この動画の中ではこんな事言ってます。
- 何が一番進化してるの? ⇒ バランスですね~
- 軽いのに違和感なく使える
- 軽いのに打ち負けない
- 軽いのに抑えがきく
- でも、数値的なバランスは変えていない
これもグラフィンによる最適な重量配分のおかげですね。上でご紹介したプロストックラケットの記事中の棒と2つの重りの話をイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
すごくいいラケットだと思います。ぜひぜひ、このラケットを体験してみてください。