以前、こちらで『「集中ゾーンスイッチ」の入れ方』という本をご紹介しました。
最近読み直したので再度ご紹介します。読み直せば読み直すほどいい本です。
ゾーンとは?
ゾーンって何なんだ?という方もいると思いますので、軽く説明します。
ゾーンというのは、『究極の集中状態』のことです。
スポーツで言うと、野球で『ボールが止まって見えた』とか、ゴルフで、『グリーン上のラインが光って見えた』とかいう不思議体験を聞いたことありませんか?
これは、このゾーン状態が引き起こす現象(というか感覚)です。
僕も何度かゾーン状態に入ったことがあります。僕の場合は、『光る』ことが多いです。エースが取れるコースが光って見えたり、ボール自体が光ったり。時にはボールがしゃべったり。
これは感覚なので、テニスのレベルには関係ありません。なので、「テニス初めて」って人でもこの状態に入ることだってあるかもしれません。
では、どうやったらそのゾーンに入れるのでしょうか?この本には、それが解説されています。その中で、僕が『おぉっ!』と思って実践しているトレーニングをご紹介します。
瞑想
この本には、瞑想についてこんなふうに紹介されています。
寝る前に『瞑想タイム』を持っている人は、その時間中、夢を見ているのと同じ脳の働きをしているわけです。 だから、寝る前に数分瞑想する事によって、90分間睡眠時間を取ったのと同じ効果を得られるのです。
そういえば、脳科学者として有名な苫米地英人さんも著書の中で
寝る前の30分の瞑想は3時間分の睡眠と同じ効果がある。
という話をされてました。
そして、瞑想の方法や効果を理解するにはこれも役に立つと思います。
さらにこれも。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120111.html
この回、すごく面白いのでまだ見てない方はぜひ見てみてください。
瞑想により、脳の中の「背内側前頭前野(はいないそく ぜんとうぜんや)」が鍛えられ、物事を客観的に見る能力が磨かれるんだそうです。feeling tennisを実践されている方なら、ここでピンときますよね。
物事を客観的に見る能力が上がると、不安、ストレスなど、心の不安を取り除く(小さく)することが出来ます。精神状態が悪いとゾーンになんか入れるわけないですもんね。つまり、瞑想はゾーンに入る下地を作るものということですね。
リズム呼吸法
スポーツ時の呼吸と言うと、深呼吸が思い浮かぶと思います。でも、深呼吸と言うのは自滅の呼吸法らしいです。
それに代わる呼吸法として、リズム呼吸法が紹介されています。リズム呼吸法は集中している時に誰もが無意識に行っている呼吸法なんだそうです。このリズム呼吸法は『吐くことから始める』のがポイントです。
ツェペリ男爵もジョジョに『肺の中の空気を1cc残らず絞り出せ』って言ってましたよね?あれと同じです(ジョジョ知らない方、すみません。。。)
このリズム呼吸法については、新刊ラジオでも紹介されています。無料で聞く事が出来ますので、ぜひ聞いてみてください。
イメージトレーニング
実は、イメージトレーニングには
◆成功体験をどんどん増やすことができるイメージトレーニング
◆体験したことを消すイメージトレーニング
の二種類があるって知ってました?
僕はこの本で初めて知りました。
脳というのは、イメージした事と実際に体験した事の区別がつかないと言われています。これを利用し、実現したい事をイメージし、脳にそれを覚えこませるというのがイメージトレーニングの原理です。なので、一般的にイメージトレーニングと言うと、『成功体験を増やすイメージトレーニング』のことを言うと思います。
例えば、プロのプレーを観てイメージトレーニングを行うとします。プロのプレーを頭に焼き付けたいわけですから、使いたいのはもちろん、『成功体験を増やすイメージトレーニング』の方ですよね?
ただ、イメージトレーニングの方法を間違えると、逆に『体験したことを消すイメージトレーニング』になってしまいます。これでは上達できませんよね。それどころか、自分自身の成功体験も消してしまうことになるかも。。。
しかも、この2つはちょっとした違いなので、簡単に間違う事が出来ます。
『イメージトレーニングしても全然上達を実感できない』という人は、逆のイメージトレーニングをしてしまっているのかもしれません。
それぞれがどう違うのか知りたい方は、ぜひこの本を読んでみてください。
この本には他にもたくさんのトレーニング法や、ゾーンについてもっと深い解説もされています。スポーツを劇的に上達させたい方、自分の能力を上げたい方必読の本ですよ。
いつもゾーン状態でプレイできたら楽しいだろうなぁ。