以前、Feel Nature 集中感覚力トレーニングによって、身体感覚が磨かれたという話を書きました。
その記事の中で、肘だけをクイッ、クイッって動かせる様になったという話をしました。その続きです。
この動きがどんなものなのかは、以前にもご紹介したこの動画を見てください。
この動画は古武術介護で有名な岡田慎一郎氏のものです。
古武術の身体操作技法でテニス上達!
これが出来るようになると何がいいのか、それは高橋佳三さんの古武術 for Sports いきなりスポーツが上手くなる!で解説されています。
この本には、この様に紹介されています。
さまざまな関節や筋肉などをひとつひとつ細かく意識したり、自由自在に動かせるようになると、体に対する意識も変わってきますし、眠っていた潜在能力を引き出すことができると思います。 この動きをマスターすると、例えばバスケットボールのパスなど、同じ体勢から投げられる範囲が広がり、真横や後方へのパスを大きなモーションなしで投げる事もできるようになるでしょう。
そして、ちょっと前から肩を動かさず、肩甲骨だけを動かせる様になりました。この動きも古武術 for Sportsで解説されています。
肩甲骨だけを動かせる様になると、スポーツの動きの幅がグンと広がります。今までできなかった動きにも楽に挑戦する事ができるようになり、新しい世界が広がるはずです。
こちらの方は似た動画を見つけることが出来なかったので、ぜひ、この本に付属のDVDを見てみてください。気持ち悪いくらいぐにょぐにょと肩甲骨が動いてます。
これらが出来る様になると、テニスのセンスが良くなると思いません?
これらの身体操作技法は、簡単に言うと身体を細かいユニットで動かせる様にするものです。
例えば、フォアハンドを打つ時、腕を棒のようにしか扱えない人とムチの様に扱える人、どちらが上達すると思います?
もちろんムチの方ですよね。この違いは何かと言うと、身体を大まかな単位でしか動かせないか、細かい単位で動かせるか?ということです。
細かな単位で身体を動かせると、イメージ通りに身体を動かせる様になります。
また、動きがスムーズかつパワーロスも少なくなり、古武術 for Sportsで解説されている様な効果も期待できるんですね。
つまり、肘だけをクイッ、クイッっと動かす、肩甲骨だけを動かすと言うのは、イメージ通りに動く身体を作る為のトレーニングの一つなんです。要は、センスが良くなるってこと。
実際、肘だけを動かせる様になった頃に周りの人から『ボールが速くなった!』って言われました !
ぜひ、この本を読んでみてください。テニスがもっと楽しくなると思いますよ。
この本の中には、肘だけ、肩甲骨だけを動かすためのトレーニング方法も紹介されています(もちろん、もっとたくさんの技法が紹介されています)。
そうそう、この本には古武術 for Sports 2という続編も出てます。
こちらはより高度な古武術の動きとスポーツへの応用方法が紹介されています。もちろんDVD付きです。
キッズ向けにはこちら。
全部すごく面白い本ですよ。
これは古武術の先生から教えて頂いた言葉なんですが、古武術の世界では『あるべき時に、あるべき物が、あるべき所にある』というのが重要なんだそうです。言い換えると、『正しい所作には力が宿る』って感じでしょうか。
テニスも同じですね。身体をうまく使うためには、『あるべき時に、あるべき物が、あるべき所にある』というのが重要で、その為にも細かいユニットで、イメージ通りに動く身体を作る必要がある。勉強になります。