以前こちらでレビューした Tecnifibre TF-X1 v2 305 を3か月ほどじっくり使いました。
本当にこのラケットはすごいです!パワー系の中ではEZONEやPure Driveばかりが話題になりますが実際に使ってみると TF-X1 v2 が最高すぎました。
今回は TF-X1 v2 のすごさをお伝えしたいと思います。TF-X1 v2 305 が気になっている方だけではなく、TF-X1 v2 の他モデルが気になっている方もぜひ参考にしてください。
TF-X1 v2 の特徴
TF-X1 v2 の主な特徴として
- Isoflex(アイソフレックス)
- X-DAMP
が挙げられます。
この2つは Tecnifibre 独自のテクノロジーで、似たようなものすら他メーカーには無いくらいの凄いテクノロジーです。
Isoflex(アイソフレックス)
Isoflex は全てのテクニファイバーラケットに搭載されている基幹テクノロジです。
Isoflexはストリングの可動域を均一化することで、言ってみればフェイス全体をスイートエリア化するというすごい機能です。
詳しくはこちらの動画をどうぞ。
TF-X1 v2 はパワー系に分類される通りとても硬いフレームが採用されていますが、このIsoflexによりとても柔らかい打球感を実現しています。
X-DAMP
TF-X1と言えばその一番の特徴は X-DAMP です。X-DAMP はグリップエンドに取り付けられているパーツがラケットがボールとインパクトするときに生じる振動を打ち消す振動を発生することで、手に来る悪い振動を劇的に小さくすることができるというものです。
X-DAMP のおかげで、ポリを張っても身体に優しいそうです。スピンやボールスピードを考えるとポリの方がよいのですが、やっぱりちょっと身体への負担が大きいので、ちょっと敬遠していました。でも、TF-X1 v2 なら安心してポリを張れます。
と、ここまではメーカーさん発表の内容なのですが実際のところどれくらい振動減衰効果があるのでしょうか。こちらはTENNITubeさん調べによる各社パワーラケットの振動減衰性能の比較です。
グラフが小さい方が振動がすぐに消えることを表しています。 TF-X1 が圧倒的に振動が小さいですね。X-DAMP 凄すぎる!
肘に優しい!面のたわみが心地いい!
実際の使用感ですが、まず、めちゃくちゃ柔らかい!何を張っても柔らかい!
ストリングはTecnifibre RAZOR SOFT(レーザーソフト)、Babolat RPM BLAST、SOLINCO Hyper-G Soft の3つを試してみました。いずれもポリストリングです。
以前、コントロール系ラケットにこれらを張ったこともあったのですが、そのときにはちょっと肘への負担が大きくてすぐに張り替えてしまいました。それに対して TF-X1 v2 ではとても柔らかく感じ、全くそんな懸念はありませんでした。ストリングを選ぶ楽しみが広がるのはうれしいですね。
先ほど『柔らかい』と言いましたが、これはフレームがしなる柔らかさではなく、面(ストリング)がたわむ柔らかさです。
この面のたわみ、柔らかさはミニテニスの1球目から感じ取れるほどです。ゆったりとしたスイングでも面が充分たわんでくれまので、距離、回転、弾道のコントロールが本当に楽。一気に上達したかのような錯覚に陥ります。
ちなみに、今のところのベストストリングはTecnifibre RAZOR SOFTです。さすが推奨ストリングなだけはあります。
パワーも充分かつコントロールしやすい!
TF-X1 v2 はさすがパワー系なだけあってパワーも充分です。
特に TF-X1 v2 305 が秀逸で、真のパワー系98インチラケットと言えます。なぜ『真の』なのかはこちらで詳しくご紹介していますので読んでみてください。 apullo-tennis.com
もちろん、300の方はもっとパワーがあります。 apullo-tennis.com
TF-X1 v2 が凄いのは単にパワーがあるだけではなく、コントロールもしやすいこと。面の柔らかさ(たわみ)のおかげで本当にコントロールもしやすい。方向だけではなく深さもコントロールしやすいので本当に安心してストロークを打てます。
格上の方ともストローク勝負したのですが、打ち負けることなくがっつりと打ち合えました。やっぱり格上の方とプレーする際にはラケットのパワー感って重要ですね。
意外とスピンもすごい!
意外だったのがスピンです。めちゃくちゃスピン掛かります。
勝手にスピンが掛かってくれるので、『アウトかな』と思ったボールがベースライン付近でストンと落ちてくれます。
どうやらその秘密はフレーム剛性、Isoflex、そして卵型のフェイスにあるようです。これらの要素により、スピンが勝手に掛かってくれます。詳しくはこちらを見てください。
実際、テニスをご一緒していた方から『いままでスピン系の球を打つ印象無かったけど、今日はすごくスピン掛かかってる』と言われました。いつもと同じスイングをしているだけだったのですが、勝手にスピンが掛かってくれていたようです。
サーブの威力が上がって楽しい!
サーブもかなりいい感じです。
フラットもスライスもあまり力を入れなくてもドーーーンと飛んでくれます。球威も申し分なし。特にフラットもしくはフラット系スライスの威力が格段に上がりました。
ラケットにパワーがあるので、無理に力を入れる必要はなく軸を保つことだけを考えればよいので、サーブのプレッシャーも減りました。
もちろんスピンもかけやすいので、2ndサーブも安心して打てます。打った瞬間、『ザク』っという心地よい打球音が鳴り、いつも以上の回転が掛かったサーブが打ち出されます。この音が鳴ると本当に安心して2ndサーブを打つことができます。
威力のある1stと安心感のある2ndが打てるのでサーブが楽しくなりました。
スイングウェイトは高め
このラケットの特徴として、スイングウェイトの高さが挙げられます。
スイングウェイトは280付近が標準的とされていますが、TF-X1 v2 305 は290オーバーあります。そのおかげで威力のあるボールが打てます。
このことはこちらの動画でも語られています。
僕が使っている個体はスイングウェイトが294あります。ショップの店員さんに聞いたところ平均296くらいとのことでした。
サーブの威力が上がったり、ストロークを柔らかく感じたりするのもこの高めのスイングウェイトのおかげだと思います。
ただ、逆にとっさのボレーのときにラケットが思うように出てこなかったり、スマッシュやハイボレーをふかしてしまったりすることが増えました。まぁ、慣れの問題だと思いますし、スマッシュ、ボレーが得意な方には問題ないかもしれません。
パワー系最強ラケット!
このラケット、こんなにすごいのに使っている人をあまり見かけません。
特に X-DAMP がすごすぎる!腕に最高に優しいですし、先ほども言いましたが、ストリング選びの幅が広がるのは本当に楽しいですよ。
パワー自体もEZONEやPureDriveに負けませんし、柔らかさでは全く勝負にならないレベルで TF-X1 v2 の方が優れています。
もうパワー系最強と言ってもいいと思います。パワー系と言えばEZONEやPureDriveがまず頭に浮かぶと思いますが、ぜひこの TF-X1 v2 も候補に入れてほしいです。