【インプレ】DUNLOP SX300 2025 をレビュー!EZONE並みのパワー!深いストロークを安定して叩き込めるスピン系パワーラケット!

前回SX300 TOURをレビューしました。

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凄く感触が良かったので、今回は黄金スペックのSX300を試してみました。

SX300 の特徴

SX300 2025の特徴と言えばやっぱり外せないのが弾道強補正機能です。

簡単に言うと『ネットしそうなボールは弾道を上げてネットミスを防ぎ、オーバーしそうなボールは弾道を下げてオーバーミスを防ぐ』というDUNLOPにしかない凄まじいテクノロジーです。

どのようなテクノロジーなのかはこちらの動画をどうぞ。

ラケットを信じて打ってくれればイメージ通りの球が行きます』という言葉、すごいですね。

こちらはTENNITubeの解説動画です。

TENNITubeの分析によるとSX300とSX300 TOURを比べるはスピン性能はSX300、パワーはSX300 TOURの方が優れているようです。

物性的に言うとSX300はSX300 TOURに比べて少しフレームが柔らかいそうです。フレームのパワーで飛ばすSX300 TOURに対して、ストリングの側身で飛ばすSX300という感じでしょうか。

そのほかにもいろいろと上の動画で解説されていますが、改めてまとめておきます。

1. 何もしなくてもイメージ通りのボールになる『弾道強補正機能』

上にも書いた通り、『ネットしそうなボールは弾道を上げてネットミスを防ぎ、オーバーしそうなボールは弾道を下げてオーバーミスを防ぐ』というすごい機能。

つまり、ミスが激減するということ!

2. 何もしなくても自動的にスピンがかかる

これも弾道補正機能の一部なのかもしれませんが、自動的にスピンが掛かるのもポイントです。

上で紹介した動画の中でもダンロップの方が『ぜひ一回試打して『(ラケットが)スピンをかけてくれる』という感覚を実感してほしいと思います』と言われています。

これまでスピンが掛かりやすいラケットはたくさんありましたが、あくまでスピンを掛けるテクニックは必要でした。

つまり、1を2にも3にもしてくれるのがこれまでのスピンラケットで、0を1にすることはできませんでした。要は、テクニックの無い人が使ってもスピンは掛からないということです。

それに対して2025年モデルSX300シリーズは『ラケットがスピンを掛けてくれる』のでスピンのテクニックが無い人でもスピンを掛けてくれます。つまり、0を1にも2にもしてくれるということ。

これは僕のようにフラットドライブ主体の人にも朗報です。いつも通り打ち込んでいればそこに勝手にスピンが掛かってコートに収めやすくなるはずです。

3. 実はパワー系ラケットでもある

そして、フレーム厚にも注目です。

23-26-23 mmとピュアドライブと同じ厚さをしています。これはもうパワー系ラケットと言ってもいいですね。

パワー系のようなスピードとパワー!

使ってみて驚いたのはそのパワー感です。

パワー系ラケットと同じように当てるだけで鋭いボールが飛んでいきます。

特にリターンが最高!面を作って当てるだけで返ってくれます。ちょっと押してやれば深いリターンが返るので本当に楽にプレーできます。

ストロークも同様で、十分な飛びと弾道補正機能のおかげで普通に打つだけで相手コート深くに安定して打ち込めます。本当にストロークを楽に打てます。

ホールド感が心地いい!

SX300 TOURは打球感硬めでしたが、SX300はとても柔らかく感じます。打つ瞬間、面がたわんでボールをホールドしてくれるので打球感がとても心地いい。

SX300 TOURと比較すると、SX300 TOURは自分から打っていく場合にパワーが出やすく作られているのに対して、SX300は当てるだけでパワーが出るように作られているように感じました。

その分、SX300の打球感はちょっとぼやけ気味です。ぼやけ気味と言ってもSX300 TOURに比べればというだけです。感触としては柔らかいパワー系黄金スペックと同じような感じで打ちにくいということはありません。

回転系サーブが超安心!

このラケットを使って一番良かったのが回転系サーブです。

そもそも飛びがいいので回転過多でネットしてしまうことがほとんどありませんでしたし、あまり強い当たりを作らなくても十分な球威を出せます。

そして、回転がよくかかるのでいつもよりも曲がって跳ねていたようであまり速くないサーブでもフリーポイントを多く取れました。

たわみのおかげでボレーも打ちやすい!

ボレーもとても打ちやすい。

ストリングのたわみが大きいのでボールを一回包み込んでそこからはじき返してくれます。このおかげでとてもボレーしやすい。

威力が出るのはもちろんタッチも出しやすく、ボレーが苦手な人にも使いやすいと思います。

守備もしやすく、足元に叩き込まれたボールも当てるだけで返ってくれるので相手も打った本人も驚いてました。このようなシーンでも弾道強補正機能はとても有効に働いてくれます。

レビュー動画

こちらは綿貫プロのレビューです。

こちらはいろいろなダンロップ契約選手のコメント。比較用にSX300 TOURの動画も載せておきます。

EZONE並みのパワー!

こちらはEZONEとの打ち比べです。

回転量は当然として、EZONEよりパワーがあるという驚きの結果が出ています。これはすごい!

ただし、僕が実際にコートで打ち比べてみた感じではパワーやスピードはEZONEの方が上に感じます。

おそらく、初速はSX300の方が速いものの、スピンにより速度が落ちていくのだと思います。まぁ、これは当然ですね。

逆にEZONEは初速をそのまま保った伸びのあるボールが打てる。そんな違いを感じました。

その差は飛距離にも表れます。動画内でも飛距離はEZONEの方が出てますね。

ということで、やはりスピードやパワーを求める方はEZONE、スピンや安定性を求める方はSX300の方がよさそうです。

パワーもスピンも安定性も求めるならSX300!

パワー・スピン・安定性すべてを兼ね備えている、そんな印象のラケットでした。

スピン系で考えている方にもですが、パワー系で考えている方にもぜひ一度試してみてほしい素晴らしいラケットです。