話題のラケット DIADEM AXIS 100 と 100 TEAM を発売前に試すことができましたのでインプレをお届けしたいと思います。
ピュアアエロににそっくりなフォルムに尖ったフレーム、それにデザインもいいですね!はっきり言って最高にセクシーなラケットと言っても過言でないと思います!
DIADEM AXISとは
AXISは待望のDIADEMスピンモデルです。見た目はピュアアエロにそっくりでいかにもスピンが掛かりそうな見た目をしてます。
NOVAはピュアドラそっくりですし、DIADEMはBablatをパクリにパクってるリスペクトしてるようですね。
ただ、NOVAは見た目はピュアドラそっくりでも使用感は全くの別物でした。AXISも見た目はそっくりでもスペック的には結構違うところもあって、バランスが330mmだったりフレームが柔らかかったり。詳細はこちらの動画をどうぞ。
メーカーさんも『何とも言えないスピン掛かりそうなデザインに見えると思うんですよ(笑)』と言ってますね。
次はインタビュー動画。こちらのインタビューも面白いのでぜひ見てみてください。
さすが根掘り葉掘り!他では聞けない話も聞けて期待感増します!
低弾道攻撃的スピンの100!
期待感を胸に実際に打ってみたのですが、正直言うと当初のイメージや期待感とはかなり違うものでした。
スペックや『UNRIVALED SPIN(比類なきスピン)』というキャッチコピーから
- 打球感柔らかめ
- 弾道上がりやすく
- 勝手にスピンが掛かる
- 打球感硬め(ボールが乗っているずっしりとした感触)
- 弾道低め
- スピン控えめ
じゃぁ、『UNRIVALED SPIN(比類なきスピン)』が嘘かというとそういうわけではなく、DIADEMのベースコンセプト『Always Full Swing』前提の『UNRIVALED SPIN』という印象です。
つまり、『Always Full Swing』できる技量が必要なラケットということです。
低弾道な球が打ちやすい
では、詳しく説明していきます。
まず、『UNRIVALED SPIN(比類なきスピン)』というキャッチコピーから勝手にスピンを掛けてくれるタイプのラケットだと思っていましたが全く違います。
VCOREの様に勝手にスピンが掛かるのではなく、スピンのスイングをするとそれに応じてスピンが掛かるという感じ。
では、スピンが凄いのかというとそうでもなく、VCOREやピュアアエロほどは掛かってくれない印象。より正確には、他のスピン系ラケットよりもスピンの技術が必要といった印象です。
特に僕はバーチカルなスイングよりも割と直線的なスイングでフラットドライブを打つタイプなので余計にそう感じたのかもしれません。
弾道も勝手に上がることはなく、どちらかというと低めで、直線的に飛んで行ったボールがストンと落ちてくれる。高い弾道でギュインと落ちるショットをイメージしてこのラケットを使うと『あれ?』ってなりますが、フラットドライブ主体の人にはすごく使いやすそう。
こんな感じで僕の場合は低弾道高スピンなボールがとても打ちやすかったのですが、もしかすると、バーチカルなスイングをする方が使うと高弾道高スピンなボールになるのかもしれません。
後ほど、いろいろな方のレビュー動画もご紹介しますので、参考にしてください。
意外にもスイングしやすい
次にスペックから受けるイメージと実物のギャップについて。
気になるバランスですが、330mmというバランスポイントからイメージするような振りにくさはなく、違和感はありません。
上で紹介した動画の中でもスイングウェイト(振った際の重さ)は軽めと言っていますし、スペックだけ見て敬遠せずに使ってみることをお勧めします。
クリアかつずっしりとした打球感
RA64というフレームの柔らかさから柔らかい打球感を想像しましたが、打球感はクリアかつ結構硬め。
硬いと言ってもパーンと弾く感じはではなく、ボールが面にドンっと乗る感じの硬さですので、『フレームが柔らかいがゆえに感じる手ごたえ』という表現の方が合っているのかもしれません。
特に面の上の方で打つと、ボールが面に乗った重さがよりずっしりと手に伝わってきます。
この辺りは好き嫌いもあるでしょうが、ボールの乗る感じとクリアな打球感は僕的にはとても好感触です。
若干面ブレが気になる
ちょっと気になったのが面ブレ。特に速いスイングをしたときの面ブレが気になりました。
スロートはバーチカルなスイングしやすいように設計されている(エアホイールデザインと呼ぶそうです)のですが、これが直線的なスイングには合わないのかも。実際、弾道も安定しなかった。
逆に最初から最後まで一定のスイングスピードを意識すると面ブレも感じず弾道が安定しました。
うーん、これは僕の技量不足っぽいですね。やっぱりこのラケットを使いこなすには結構な技量が必要になりそうな感じがします。
さすがは競技者志向の強いDIADEM!同じ300gレンジでも他社よりも対象レベルが高い印象です。
100を簡単にした感じの100 TEAM
次に100 TEAMのインプレです。
こちらも100同様、『Always Full Swing』が必要なラケットですが、要求されるレベルは100より低くても良い印象。
つまり、100をかなり簡単にしたようなラケットです。
軽く軽快な飛び
100 TEAMはフレーム形状もバランスもストリングパターンも100と同じで重量が軽いモデルなのですが、なぜか100よりもより軽く飛んでいきます。
スイングウェイトは100の方が高いようなことを上の動画で言っているので『100 TEAMは飛びが悪いんじゃね?』と思っていましたが、いい方向に裏切られました。軽く振っても気持ちよく飛んでくれるのがとても楽。
スペックだけを見ると単なる100の軽量版のように感じますが、単に軽量にしただけではなく、対象レベルを少し落として誰でも使いやすくした感じです。
打球感は軽めで面安定性は高い
100よりも軽く飛ぶ分、100にあった『がっつりとボールが乗る感覚』は薄く、打球感軽めで球離れは早い印象です。
また、100で感じた面ブレは100 TEAMでは感じませんでした。
100が難しいと感じた方にはちょうど良いスペックになると思います。
軽さゆえのスイング安定性が課題
100を簡単にしたようなラケットではあるのですが、速いスイングをしたときのスイング軌道にばらつきを感じました。
もちろんこれも僕の技量不足なのですが、ラケットが暴れるというか、ばらつきが大きいというか。
そういう意味では、100とはまた違った難しさがあるとも言えます。
もしかしたら、スイングウェイトがかなり軽いのかも。少なくとも、静止バランス330mmというスペックからイメージするスイングウェイトではありませんでした。
動画内では、『振り回したいジュニアに使ってもらいたい』と言っていますが、なるほどという感じ。
やっぱり『Always Full Swing』が大前提なラケットなんですね。さすがDIADEM、軽量ラケットでもコンセプトがブレません。
レビュー動画
YouTubeにはすでにいくつかレビュー動画がアップされているのでご紹介します。
こちらのレビューは僕の感想とかなり近いです。『推進力高めで思ったより真っすぐ飛んでいく』『スピンは控えめ』という点は激しく同意。
これだけ見ると何が『UNRIVALED SPIN(比類なきスピン)』やねんと思ってしまいますが、これもDIADEMが技者志向の強いメーカーだからだと思います。
おそらく、『Always Full Swing』できる競技者レベルの人が使うとえぐいスピンが打てるのではないかと。プロのレビューも見てみたいですね。そのうちスタテニとかでもレビューしてくれるかな。
ということで、スクールの中級レベルの方なら100よりも100 TEAMの方がいいかもしれません。ぜひ両方試してみてほしいです。
こちらは100と100 TEAM、98のレビューです。ストリング違いの打ち比べもされているのでぜひ見てみてください。
安心してフルスイングできるスピンラケット
DIADEMのラケットなだけあって、『Always Full Swing』のコンセプト通りのラケットです。
勝手にスピンを掛けてくれるようなものを創造していると全くの期待外れに終わりますが、『Always Full Swing』なプレイヤーには『UNRIVALED SPIN』なラケットになってくれるのではないでしょうか。
ガンガンラケットを振って、スピンで相手を追い込んでいきたい方には最高の相棒になってくれそうです。