以前、こちらでシン・ボックスラケットをまとめてレビューしました。
この時はまとめての試打だったので一本一本は短時間しか試せませんでしたが、今回CX400 TOURをじっくり試すことができましたのでレビューしたいと思います。
CX400 TOURの特徴
CX400 TOURはCX200とCX400の中間に位置するラケットで、いわゆる黄金スペックになります。しかも純粋なボックスの黄金スペックというところがいいですね。
前作からの違いはこちらの動画が分かりやすいと思います。
シン・ボックスラケットのキーワードとして『面内剛性』『面外剛性』という言葉が出てきます。一般的にラケットの硬さというと外側の剛性、つまり『面外剛性』ですが、『面内剛性』というのはダンロップ独自の考え方の様です。
そして、この『面内剛性』という考え方のおかげで、『乗ってるのに飛んでる』という独特の打球感と球威を実現しているそうです。
CX400 TOURとCX400の違い
フェイス | 重量 | バランス | フレーム厚 | RA(フレームの硬さ) | |
---|---|---|---|---|---|
CX400 TOUR | 100 sq.in. | 300g | 320mm | 23mm | 68 |
CX400 | 100 sq.in. | 285g | 330mm | 24mm | 71 |
こうして見てみると、CX400とは単なる重量違いではなく別物ということが分かりますね。
ポケッティングリーリングがたまらない!
実際に打ってみると、一球目からめちゃくちゃ気持ちいい!
ボールが当たったところだけがボコッとへこむ感触があります。いわゆるポケッティングフィーリングです。ポケッティングフィーリングはプロスタッフの代名詞でしたが、今ではCX400シリーズのためにあるような言葉にさえ思えてきます。
そして、この気持ちいい感触の直後に『ボゴン』という鈍い爆裂音と共にボールが勢いよく飛び出します。打球音すら気持ちいい!
パワーも純ボックスとは思えないほどあって、楽々ボールが飛んでいきます。
本当に気持ちいい!まじで唯一無二の気持ちよさです。
ミスが激減!
気持ちいいだけではなく、飛びがとても安定しているのでいつもよりもミスが激減しました。これは本当にテニスが楽しくなります。
当然ボレーも好感触で、一回ラケット面で受け止めてはじき出す感覚。本当にボレーも打ちやすい!
振りぬきがいいのでサーブも打ちやすい。本当にすごいラケットです。
スイングウェイトは少し重め?
スペック表には記載されていないので僕の感覚になりますが、同じく300g、バランス320mmのFX500と比べるとスイングウェイトが大きいように感じました。
もちろん、個体差の可能性も大いにあるのですが、楽々振れたFX500に比べて少しパワーが必要なように思いました。
もしかしたら、パワー系とコントロール系という違いもあるのかもしれませんね。弾いて飛ばすFX500に対して、自分の力を伝えて飛ばすCX400 TOURという感じなのかな。
レビュー動画
『中厚のようなアシスト感がありながら、ちゃんと乗っているから運ぶようなスライスタッチもしやすい。このバランスが素晴らしい』というコメントがありますが、実際に打ってもその通りでした。
アシスト感とボックス感のバランスが秀逸で本当に使いやすい!
唯一無二の打球感とパワーの融合
この打球感とパワーの融合は唯一無二ですので、ぜひ一度試してみてほしいです。
本当にめちゃくちゃ快適な上にミスが激減すると思いますよ。