【インプレ】HEAD Gravity MP 2023 をレビュー!ヘッドさん、すんごいラケット作っちゃいましたね!!

ヘッドの2022~2023年モデルはAuxetic(オーセチック)激推しなわけですが、最後のAuxetic搭載となるのがGravity(グラビティー)シリーズです。

そんなグラビティーの中で最も人気が出るであろう Gravity MP を試してみましたのでレビューします。

以前のモデルはこちらでレビューしていまして、情報伝達性の高さ、コントロール性、スピン性にとても優れたラケットでした。

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そんなグラビティの最新モデルですからもう期待しかありません!

テクノロジー的には第二世代

グラビティーはこれまで3世代出ていますが、第一世代(Gravity 2019)と第二世代(Gravity 2021)は中身は同じでカラーリングが変わっただけでした。

それに対して第三世代(Gravity 2023)は基本的には第一、第二世代を踏襲しつつ、新しいテクノロジーが搭載されています。

それが冒頭に説明したオーセチックです。

オーセチックとは、ヨーク(ラケット面の下のフレーム部分)の変形を均一化するためのテクノロジーです。何だか地味ですね。。。

でも、これが凄いんです!オーセチックを入れることにより、スイートエリアを外したときでも安定したボールを返すことができます。

詳しくはこちらの動画を見てください。プレステージの紹介動画ですが、オーセチックについてかなり詳細に説明されています。

グラビティ MP 2023 のスペック

スペック 詳細
ヘッドサイズ 100平方インチ
長さ 27インチ
重量 295g(ストリング未装着)
バランス 325mm
フレームプロファイル 22.0-22.0-22.0mm
ストリングパターン 16x20

スペックは第一世代、第二世代から全く変わっていません。それだけ完成されていたラケットだということですね。

ただ、カラーリングはかなり変わりました。第一世代、第二世代はかなり派手なカラーリングでしたが、一転してダークな色遣いになり、一気にかっこよくなりましたね!

詳しくはこちらの動画を見てください。

前作よりも確実に柔らかい!

打球感は前作よりも確実に柔らかいです。

特にボールのホールド性がすごい!面のたわみをとてもよく感じることができますし、グラフィンならではのしなりもすごいです。

オーセチック以外は変わらないらしいのですが、しなりもすごく大きくなっているように感じます(気のせいでしょうか・・・)。

この打球感はヘッドラケット独特ですね。気持ちよすぎます。

前作以上に秀逸な情報伝達性!

前作で好きだったのがこの情報伝達性です。

ラケットが勝手なことをせず、自分のスイングを忠実にボールに伝えてくれる。また、ボールが当たった場所や強さなど、必要な情報を落とすことなく手に伝えてくれる。

前作はこの情報伝達性がとても優れたラケットでした。

面のたわみやしなりが大きいラケットの中には、それらが余計なことをして思わぬミスショットをしてしまったり、手に伝わる感覚と実際のボールが一致しないことで使いにくかったりするものもあります。

今回の グラビティ MP 2023 は先ほども書いたように面のたわみもしなりも大きくなっていますし、ホールド性(ホールド時間と言った方がいいかな)も高くなっているように思います。

それがすべていい方向に出てるのが凄い!

球持ち感が良くなりつつも、情報伝達性は落ちていない。更によく飛ぶし、スピンもよくかかる。

オーセチック凄すぎる!『地味』なんていってごめんなさい。

打球感は柔らかくもしっかりしている

打球感は前作に比べて明らかに柔らかくなっています。

ボールが面に乗る感覚もすごく強い。

ボールが面に乗る、面がたわむ感じのラケットの中には、そのたわみが戻る力で飛ばしているような『ぼわ~ん』という打球感のものもありますが、グラビティ MP 2023 は面に乗りつつも打球感が凄くしっかりしている。

面に『ガシっ』と乗ったボールを自分の力で押し出す感覚です。面のたわみで勝手に飛ばすような打球感ではないので、自分のやりたいことが素直にボールに伝わる、そんな印象です。

この感覚、初めてかもしれません。いや、ほんと凄い。

しなりもすごい!

ヘッドと言えばグラフィン!グラフィンと言えば他にはないしなりです。

もうグラフィンが入っていて当たり前になってきましたが、グラフィンってほんと凄いんです。

ずいぶん前になりますが、グラフィンが登場した当時、あまりの衝撃にかなり熱く語ってしまいました。

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特にすごいのが量産ラケットでプロストックテイストを実現していることです。プロストックって何?という方は合わせてこちらも読んでみてください。

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当然ですが、このグラビティ MP 2023 にもグラフィン(よりパワーアップしたグラフィン360)が使われています。

そして、そのしなりが凄すぎて気持ちいい!

こちらからハードヒットするときにはそんなに感じないのですが、食い込まれてフォロースルーを上方向に上げないといけないような場合、『ブルルッン』というしなりによって、思い通りの弾道で返すことができます。

これも高い情報伝達性能ゆえなのでしょう。この打球感は体験した人しかわからないと思いますが、本当に気持ちいいんです。食い込まれても安心して返せますし、ほんとこのラケットすごいです。

スピンもめちゃくちゃかかる!

ストリングパターンがちょっと細かめなので、『スピン掛けにくいんじゃないの?』と思う方もいると思いますが、全然そんなことありません!めちゃくちゃかかります!

上の紹介動画内でも説明されていますが、フレームに柔軟性を持たせている分、ガットの動きを制限させる必要があり、そのために少し細かめになっているそうです。すごくよく考えられてますね。

スピンがかかると同時に弾道も高くなりやすいので、安心してストロークが打てます。

また、ボールが乗ってる時間も長いので、最後にちょっと押したり回転を掛けたりもしやすい気がします。これも紹介動画内でも言われてますね。

ボレーもサーブも好感触!

更にボレーもサーブも本当に打ちやすい!

特にサーブなんか、いつもよりも明らかにボールスピード出ていましたし、回転もかかっていました。

ボレーの打球感もストローク同様、『ガシっ』と乗り、ホールド時間も長いのでそこから打ちたい方向に打ち出せる感覚です。これは最高だ!

ラフィノさんのレビュー動画

こちらの動画も参考にどうぞ。

このラケットまじで最高だ!!

いや、もう最高です!

オーセチックが入るだけでこんなにもすごくなるとは!

グラビティには PRO、TOUR、MP、MP L、TEAM と5機種も出ています。それだけ人気ということですね!

更にMP、MP L、TEAMはすべてバランスが325mmなんですよ。つまり、MPで『重いな』と感じれば、軽いMP L、TEAM へ簡単に移行できます。

この最高のラケット、ぜひ試してみてください。