プロ専用ラケット プロストックラケットって知ってます?知ってる人は知っている、知らない人には驚愕の事実!!

みなさん、プロストックラケットとか、プロストック品って聞いたことあります?

プロストック品とは、プロ専用のラケットのことです。

ここで『えっ?』と思ったアナタはするどい!お店に行けば、『xxx使用モデル』というラケットがいっぱい売ってます。

実は、それらはプロが使っているラケットと見た目が似てるだけで、中身は全くの別物なんです!実際は逆かな。

プロが使用してるラケットは、市販されているラケットと見た目が同じなだけで、中身は全然別物なんです。

 

素材が違う

まず、素材が違います。プロストック品は、良質な素材を使用しているため、すごく柔らかい。市販品に使われている素材は、プロストック品と比べると接着剤の混合率が高く、硬く脆い。

この素材の違いがどこに出るかと言うと、もちろんラケットのしなりなど打感やコントロール性も違うんですが、一番の違いはラケットの重量配分です。

 

重量配分の自由度が違う

プロストックの場合、良質な素材を使っているので重量配分が自由自在です。一般的には、パワーとスイングを両立させるため、トップ部とグリップ部に重量を配分します。

市販品の場合、素材の質が低く、硬く脆いのでシャフト部を強化する必要があります。そうしないと折れちゃいますから。

つまり、シャフト部が重くなる。ラケットの全体重量は決まってますから、シャフトに多くの重量を割り当ててしまうと、必然と重量配分の自由度が低くなります。

これは、ラケットのスペックを見ても分かりません。カタログを見るとラケットのスペックとして、重量とバランスが書いてありますよね?これって全然あてになりません。例えば、50cmの棒に20gの重りを2個取り付ける事を考えてみます。

まず、両端に重りを付けるパターン ●――――――――●

次に、中央に重りを付けるパターン ――――●●――――

棒の重さが10gだとすると、両方とも重さ50g、バランスポイント25cmです。でも、振った時の感覚が全然違うことは予想できますよね。いわゆるスイングウェイトです。

そして、前者がプロストック品、後者が市販品に相当します。もし、カタログスペックが同じだったとしても、この2つは全然別物なんです。

 

形状が違う

次にラケット形状やストリングパターンが違う事もあります。

だって、プロはそれで生活しているわけですから、使ってるラケットが自分に合わなければ死活問題です。一方、メーカーとしては一般の人向けのラケットがたくさん売れてくれないと儲けがでません。結果として、プロ用と市販品は別々になります。

そして、xxx使用モデルという見た目が同じで中身は全然違うラケットが出来てしまう訳です。

僕がプロ用ラケットと市販のラケットが全く別物と知ったのはHEADのFPラジカルが発売されたときです。

 

このラケットはフレームの両脇に穴が開いていて、この効果で手のひら感覚でボールを包み込むという(ある意味)画期的なラケットでした。

そして、アガシやフェレーロが使うことになっていました。確かにアガシはこのラケットを使っていたのですが、アップ写真を見ると、、、

あれっ!?穴の位置が黒く塗られているだけ???

今ではこの画像は見つける事はできませんでしたが、ここでその余韻を楽しむことができます。 掲示板 - えっ!アガシがインスティクト?

これはペイントジョブと言って、ヘッドお得意の手法です。もちろん、他のメーカーもやってますが、ヘッドは特に有名。

これはヘッドがプロに優しいメーカーであるからでもあります。プロの意見を優先的に取り入れてくれるため、中身はプロの都合、外見はメーカーの都合が反映されます。面白いですね。

他にも、かなり昔のテニス雑誌に、『これがサンプラスの使ってるラケットだ!!!』という様な記事がありました。市販されているプロスタッフよりも肉厚で、ストリングパターンも違ってました。

 

プロストックラケットを使ってみよう!

テニスショップの中には、プロストックラケットを扱っているところもあるので、興味があったらこちらを見てみてください。 プロストックラケット 一覧 - 楽天

できれば、カスタマイズもしてもらえるお店で買うのがおすすめです。